訪韓中のイエレン米財務長官、米韓スワップについて質問されても華麗にスルー

イエレン米財務長官、“対北朝鮮制裁”“通貨スワップ”の質問に沈黙する
韓国を訪問したジャネット・イエレン米財務長官が19日訪韓最初の日程でソウル江西区LGサイエンスパークを訪れて電気車バッテリー施設を見学した。
イエレン長官は“対北朝鮮追加制裁について韓国とどんな議論をする予定か」という東亜日報記者の質問にはしばらく目を向けたが特に答えなかった。
続いて今回の訪韓で「韓米通貨スワップについて議論をする計画か」という質問にも返事をしなかった。
その後7階に移動したイエレン長官はバッテリー素材と分離網などに対する施設を参観した後、シン副会長と懇談会を持った。

https://www.donga.com/news/Politics/article/all/20220719/114521176/1

世界的なインフレによる米国連邦準備制度理事会の度重なる政策金利の引き上げによってドル高現象が続き、国内の外国為替市場ではウォン相場が1ドル1,320ウォンを超えるなど不安な流れが続いている。
この席でチュ副首相は「現在、韓国の外貨の流動性は安定している状況だが、世界の金融市場の流動性の急変や域内経済安保のリスク要因に留意し、金融と外国為替市場の状況を徹底的にモニタリングする一方、有事の際に備えてコンティンジェンシー・プランを綿密に再整備する計画」と述べた。
企画財政部は「このような点を考慮して両長官は外国為替市場について緊密な協議を継続し、外国為替問題に対して先制的に適切に協力していくことで合意した」と説明した。
また「チュ副首相とイエレン長官は、韓米両国が必要に応じて流動性の供給装置など様々な協力策を実行する余力があるという認識を共有した」と付け加えた。
この日の会談では、韓米通貨スワップのような具体的な協力案などは話し合われなかったという。
しかし「コンティンジェンシー・プラン」や「外国為替問題について緊密に協議」などに言及したという点で、今後必要に応じて韓米通貨スワップの議論へ自然に繋がる余地を確保したという評価だ。
イエレン長官は現在、米国財務長官職を遂行中だが、連準の理事とサンフランシスコ連銀の総裁、連準理事会の副議長を経て連準理事会の議長を務めた経歴を持っている。
チュ長官とイエレン長官がこの日、韓米外国為替市場関連について言及しただけに、今後のウォン・ドル為替レートの動きも一部影響を受けるものと見られる。

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