【裁判】｢植松死刑囚に対して尊敬の念を抱くようになり、自分も障碍者施設で多数の人を殺害したいと思うようになった｣女に懲役１年求刑

殺人予備罪 女に懲役１年求刑

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20201224/5080007711.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

包丁２丁などを隠し持って家を出て、佐賀市内の障碍者就労支援施設の利用者らを殺害しようと準備したとして
殺人予備などの罪に問われている女の初公判が開かれ、女は起訴された内容を認め検察は懲役１年を求刑しました。

起訴状などによりますと、佐賀市の無職、宮地小夜子被告（４３）は、ことし１０月
佐賀市内の障碍者就労支援施設の施設長と利用者らを殺害しようと考え、
購入していたカッターナイフ１本と包丁２丁をトートバックに隠し持って家を出たとして、
銃刀法違反と殺人予備の罪に問われています。

佐賀地方裁判所の初公判で、宮地被告は起訴された内容を「そのとおりです」と認めました。
検察は冒頭陳述で、「被告は以前勤務していた障碍者就労支援施設を辞めさせられたと感じて、
強い恨みを抱いていた。さらに相模原市の障碍者施設で多数の人を殺傷した植松死刑囚に対して
尊敬の念を抱くようになり、自分も障碍者施設で多数の人を殺害したいと思うようになった」と動機を指摘しました。

これに対し宮地被告は「取り調べのときまでは障碍者は社会にいらないと思っていた。
植松死刑囚への崇拝はこれからも残ると思うが、今は再び事件を起こそうという思いは全くない」と話しました。

続いて検察官は「被告が警察官から職務質問を受けることがなければ、多数の人が
殺傷されていた危険性が極めて高かった。動機も、身勝手で安直なものだ」として、懲役１年を求刑しました。

一方、弁護側は「前科前歴がなく、逮捕後の身柄が拘束されていた期間で落ち着きを取り戻している」
として、執行猶予付きの判決を求めました。

12/24 18:23