中国で歌唱中断の大槻マキ、ネット上の揶揄や過剰報道に声明「あの瞬間の画像…わかってるから私に伝えに来ないで」「見たくない」

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12/3(水) 11:03

１１月２８日に上海・西岸ドームアートセンターで開催された「バンダイナムコフェスティバル２０２５」のパフォーマンス中に歌唱が強制中断された、歌手・大槻マキが３日に自身のインスタグラムのストーリーズを更新。ネット上での揶揄（やゆ）や過剰な報道に声明を発表し「見たくない」と嫌悪感を示した。

真っ黒な画像に文章を掲載。「あの瞬間の画像を見ておもしろおかしく私に伝えてくるのも辛（つら）いけど仕方がない」と嘆く。そして「だけどＯＮＥ　ＰＩＥＣＥは汚されるべきではない。マイク取られても歌は歌える。だけど過剰なＳＮＳでの揶揄、過剰な報道。もうわかってるから私に伝えに来ないで。私はもう見ていない。見たくない」とつづった。

「バンダイナムコフェスティバル」は２０２３年から毎年開催されているイベントで、「ガンダム」や「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」など日本の人気アニメのキャラクターを集め、アニメソングを歌う日本人歌手によるライブが予定されていた。１１月２８～３０日まで開催予定だった。「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」の主題歌で知られる大槻は２８日のパフォーマンス中に歌唱が強制中断。２９日に公式サイトを通じて「パフォーマンス中ではございましたが、やむを得ない諸事情により急遽中断せざるを得ない状況となってしまいました」と伝えた。主催者は２９、３０日のフェス中止を発表し「不可抗力の事情により」と理由を説明した。同フェスには「ももいろクローバーＺ」やロックバンド「ＡＳＨ　ＤＡ　ＨＥＲＯ」も参加予定だった。

大槻は今月１日に自身のインスタグラムを通じて帰国を報告し「ファンの方々に最後お礼を言う時間がなかった事だけが心残り」と心境を吐露。「私にできることは、これからも音楽を通して、自分の声を必要としてくださる方へ丁寧に届けていくことだと思っています。そして、これから先も、歌を通じて新しい出会いやつながりが広がっていくことを願っています」と言及した。公式サイトでは所属事務所が現地の様子について説明。「公演中止になった事以外は特に問題もなく、現地のスタッフの方々にも優しくご対応頂いておりました」と明かした。

日中関係の緊張で、日本人アーティストによる中国でのライブやイベントの中止が相次いでおり、歌手の浜崎あゆみは１１月２９日に開催予定だった上海公演の中止が前日に決まるなど、エンタメ界に影響が広がっている。