トレーラー横転。コンテナ内にいた少なくとも53人死亡 メキシコ

メキシコ南部チアパス州で9日、トレーラーの衝突事故があり、コンテナ内にいた少なくとも53人が死亡した。けが人も多数出ている。当局が発表した。

当局などによると、トレーラーは走行中に横転し、橋に衝突した。コンテナ内は当時、中米からの移民100人以上でぎゅうぎゅう詰めの状態だったという。

事故現場の写真には、横転したトレーラーのそばに犠牲者がばらばらに倒れている様子が写っている。

白い布で覆った遺体らしいものの列も複数、確認できる。

チアパス州の住民保護当局のトップ、ルイス・マヌエル・ガルシア氏は、少なくとも58人が負傷したと説明。メキシコにおける過去最悪級の事故だと述べた。

同氏によると、犠牲者には男性も女性もおり、子どもも含まれているという。現地消防当局の責任者は、コンテナに乗っていた人のほとんどはホンジュラスからの移民だったと、ロイター通信に話した。

報道によると、トレーラーはチアパス州の州都トゥストラ・グティエレスに続く主要道路を高速で走行中、危険なカーブで横転し、歩行者用の橋に衝突した。

グアテマラとの国境があるチアパス州は、多くの不法移民が利用する入国の要所となっている。

中央アメリカの貧困や暴力から逃れアメリカを目指す移民が毎年、何十万人もメキシコを通過しようとしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/53367cb8626909f8e57e34c190a75ea4e01b4e84