【秘孔】小学2年生のこめかみを拳で押した教師…韓国大法院「虐待に当たらず」

児童が言うことを聞かないという理由で拳でこめかみを押して虐待に及んだとして、児童虐待処罰法違反の罪で起訴された初等学校（小学校）2年生の担任教師の上告審で、大法院3部は1日までに、無罪を言い渡した二審を支持し、判決が確定した。

　担任教師は2019年、宿題検査を受けた後、黒板に「検査確認用」の座席シールを張らなかったという理由で両手の拳で児童（当時8歳）のこめかみを押した疑い。また、授業態度が悪いという理由で携帯電話で児童を撮影し、「君たちの両親も君がそういうふうに行動しているのを知っているのか。撮影して送ってやる」などと情緒的虐待を加えた点でも起訴された。

　一審は担任教師がこめかみを押したり、携帯電話で撮影したりした行為は児童虐待に当たるとして、罰金200万ウォン（約19万4000円）の判決を言い渡した。一審は国民参与裁判（裁判員裁判）で行われ、陪審員も担当教師の容疑が認められると判断した。

　これに対し、二審はこめかみを押した行為は虐待に当たらないとし、無罪を言い渡した。似たような行為を受けた大多数の児童が「痛くなかった」と話し、押していた時間も1－2秒にすぎない点などを根拠に挙げた。二審は「担任教師が児童のこめかみを押した行為は規則を破ることに注意を喚起しようとする教育的動機と目的によるものだ」とし、「児童の身体を害する程度には至らなかった」と指摘した。

　また、担任教師の携帯電話による撮影が虐待に当たるとされた部分も無罪とした。児童らによると、当時被害児童は普段よりもひどく騒ぎ、担当教師がそれを制止する過程で、忠告するために撮影したということだった。大法院も二審の判断を支持した。

クォン・スンワン記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2021/11/02 14:59
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