【東京新聞】今度はアルカイダの御用聞き　テロリストの脅迫をご丁寧に掲載して日本を脅迫

9・11から20年、アルカイダ元幹部が日本に警告「米国に追従すれば危害が及ぶ」　本紙取材に応じる
【カイロ＝蜘手美鶴】米中枢同時テロを実行した国際テロ組織アルカイダの元上級幹部マフフーズ・ウルドアルワリド氏（５３）＝モーリタニア在住＝が、本紙のオンライン取材に応じた。指導者だった故ウサマ・ビンラディン容疑者やテロ作戦について語るとともに、米軍のアフガニスタン撤退とイスラム主義組織タリバンの復権を「世界中のイスラム主義組織の勝利」と評し、米国の同盟国である日本には「米国に追従すれば危害が及ぶ」と警告した。

◆始まりの９・１１
　ウルドアルワリド氏は、旧ソ連のアフガン侵攻に対抗するため１０代でアフガンに渡り、アルカイダ加入後はビンラディン容疑者の教えを受けた。同容疑者の特別顧問も務め、米中枢同時テロの立案会議にも初期から出席してきたという。
　同氏によると、ビンラディン容疑者は１９９７年ごろから、米国本土での大規模テロの構想を練り始めた。テロに民間機を使う手法は、９９年に米東部沖で起きたエジプト航空墜落事件から着想を得たという。事件では副操縦士が意図的に機体を墜落させ、２００人超が死亡した。
　作戦の詳細はごく一部の幹部しか知らず、ウルドアルワリド氏も「私も詳しくは聞いておらず、実行犯たちも作戦の全体像は知らなかった」と話す。ただ、ビンラディン容疑者は「この作戦が勝利をもたらす」と語っていたという。
　大規模テロの実行には異論も多く、ウルドアルワリド氏も「民間人が犠牲になり、シャリア（イスラム法）に背く」と反対。米国の報復はこれまでにない規模が予想され、別の幹部らも「利益より不利益の方が大きい」と懸念を示し、当時、アフガンでアルカイダを保護していたタリバンも作戦中止を求めていたという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/132430