障碍者の息子を殺害、母親逮捕　近所の男性「誰かに助けを求められないのか」

４日午前６時半ごろ、玉野市の民家から「息子を殺した」と１１０番があった。駆け付けた玉野署員が、居間の座いすで意識を失って横たわっていた住人の男性（５２）を発見。
殺人未遂容疑で、通報した無職の母親（７９）を逮捕した。
男性は約４時間半後に死亡が確認され、岡山県警捜査１課が殺人容疑に切り替え、死因など詳しい状況を捜査している。

　逮捕容疑は４日午前４時半～５時ごろ、居間で男性の顔にタオルケットを押し付けた上、ネクタイで首を絞めて殺害しようとした疑い。
容疑を認め「息子を殺して私も死のうと思っていた」と供述している。

　県警によると、容疑者は男性と夫（８３）の３人暮らしで、体が不自由で寝たきりの状態だった男性を介護していたという。
無理心中を図ろうとした可能性も視野に、詳しい動機や経緯を調べている。

　関係者によると、男性は数年前まで障碍者作業所に通い、後に脚を悪くしたという。
近所の女性（６７）は「（容疑者が）息子に障害があって、自分が面倒を見ていると話していた。もう少し事情を聴いておけばよかったかなと思う」、
近くの男性（８３）は「近所付き合いはあまりなかった。息子さんの世話が大変だったのだろうが、誰にも助けを求められなかったのか」と話した。

息子の首絞めた７９歳母親を逮捕　殺人未遂容疑で玉野署、死亡確認
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