東京都、医療提供体制の警戒レベルを引き上げ 最も高い「体制がひっ迫している」に

3日に開催された東京都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、
医療提供体制の警戒レベルが4段階のうち最も高い「体制がひっ迫している（赤）」に引き上げられた。

警戒レベルの引き上げについて、東京都医師会副会長の猪口正孝氏は「現在、たとえ肺炎は軽症であっても、
新型コロナウイルス感染症と併存する他の疾患のため、集中治療を要する患者も増加傾向にある。
その動向を注視し、医療提供体制のひっ迫具体を把握する必要がある」と説明。

入院患者数は前週の3027人から3720人に増加し、病床使用率は2日時点で51.4％となっている。

猪口氏は「都は入院患者の受け入れについて、より重症度、緊急度の高い患者を入院する感染拡大緊急体制にシフトするよう、医療機関に依頼した」とした上で、
「感染の急拡大に伴い、本人や家族が感染者や濃厚接触者となり、就業制限を受ける医療従事者等が多数発生しており、
病床が空いていてもマンパワー不足で患者の受け入れが困難になる医療機関が増加している。通常の医療を含めた医療提供体制のひっ迫が危惧される」と述べた。
https://times.abema.tv/articles/-/10013539