加害の事実直視を　旧日本軍マレー侵略３０回目の証言集会 時代の正体　歴史に向き合う　(神奈川新聞)

加害の事実直視を　旧日本軍マレー侵略３０回目の証言集会 時代の正体　歴史に向き合う | カナロコ by 神奈川新聞
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社会 | 神奈川新聞 | 2023年12月1日(金) 10:40

これまでの証言集会を振り返る吉池さん＝横浜市中区

　１９４１年１２月８日、日本軍のマレー半島上陸、それに続く真珠湾攻撃で、アジア・太平洋戦争は幕を開けた。マレー半島への侵略では、日本軍は中国系住民ら現地の人々を虐殺し、その蛮行はいまだに忘れられていない。こうした加害の事実を直視しようと、横浜の市民団体が毎年開戦の日に合わせ続けてきた虐殺生存者などによる証言集会が１０日、３０回を迎える。主催団体「アジア・フォーラム横浜」の代表、吉池俊子さん（７８）は「戦争に向かう日本を食い止めるためにも、その声を受け止めてほしい」と訴える。

　証言集会が始まったのは１９９４年。第１回は、マレーシアの中国系住民虐殺の生存者２人を招いた。以後、毎年１２月８日前後に、泰緬鉄道建設で強制労働をさせられた男性や、抗日人民軍の兵士、日本軍の慰安所の目撃者などの生の声を聞き、日本軍による加害の歴史を学んできた。

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