中国、高速先物取引を禁止

中国、高速先物取引を禁止－クオンツ取り締まりを拡大

中国はトップクラスの運用成績を上げているクオンツファンドに株価指数先物市場での取引を禁止し、高速取引への監視強化の方針を表明した。市場の波乱を増幅させるとの非難もあるコンピューター主導の投資戦略への取り締まりを拡大する。

中国金融先物取引所は最近、クオンツヘッジファンドの上海維万私募基金管理に、12カ月の間、株価指数先物のポジションを持つことを禁止した。同時に890万元（約１億8500万円）の違法な利益を没収した。

金融先物取引所によると、同社は複数の株価指数先物の取引制限を回避するために高頻度取引を行っていた。同社また、管理者および親族の口座と、運用に使われた口座との関連性を開示しなかった。

規制当局は３年にわたる相場下落後の株式市場を立て直す取り組みの中で、クオンツ取引に対する締め付けをエスカレートさせた。２月上旬に中国証券監督管理委員会（証監会）の主席に就任した呉清氏の、不正行為を罰するという強い決意を示す動きでもある。

28日遅くに発表された証監会の声明によると、呉氏は株式市場の期待を安定させ長期的な発展を促進するため、司法による保護の強化と法執行の効率向上を約束した。

珠海万方投資管理の余穎波ファンドマネジャーは、今回の動きは規制当局がより「結果重視」のスタンスにシフトしていることを示唆していると述べた。抜け穴をふさぐだけでなく「抑えたい戦略を特定したら、それが二度と現れないようにするため、全方位的に追跡する」姿勢だという。

証監会は別の声明で、証券取引所と金融先物取引所が高頻度取引を含む全ての取引行為に対し協調して監視を強化し、違法行為を取り締まるよう指導すると表明。規制当局の監視は全体的に強化されると付け加えた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-29/S9LKDMT0AFB400

…現物以外認めないアル！！