ロシアの有名オリガルヒ、「大虐殺」と侵攻を非難

ロシアの有名オリガルヒ、「大虐殺」と侵攻を非難

https://www.bbc.com/japanese/61171733

ロシアの新興財閥（オリガルヒ）の1人が19日、ウクライナでロシアが「大虐殺」を行っていると非難し、「狂った戦争」をやめるよう求めた。
ロシアの有名な起業家オレグ・ティンコフ氏。国際オンライン銀行「ティンコフ銀行」を設立し、自転車ロードレースのチーム「ティンコフ＝サクソ」のオーナーを務めた。

推定総資産は、ロシアの侵攻前で44億ドル（約5600億円）以上。ただ、米誌フォーブスは先月、銀行株の急落などで10億ドルを切ったと報じた。

同氏は自らについて、ロシア政府やウラジーミル・プーチン大統領と密接な関係にはないと主張している。

ティンコフ氏は、ののしりの言葉が散りばめられたインスタグラムの投稿で、ロシア人の9割はウクライナでの戦争に反対で、「どの国でもばか者は1割だ」と主張。次のように続けた。

「正気ではないこの戦争には1人の受益者もいない！　罪のない人々や兵士が死んでいる」
「将軍たちは二日酔いの状態で目覚め、自分たちの軍隊はクソみたいだと気がついた」

「国のすべてがクソのようで、縁故主義、へつらい、隷従にまみれている状況で、どうやって軍隊がよくなるというのか？」

さらに、英語に切り替えて、「親愛なる『西側のみなさん』、プーチン氏に面目を保つための明確な出口を与え、この大虐殺を止めてください。もっと理性的、人道的になってください」と書き込んだ。
ティンコフ氏は、プーチン大統領を大っぴらに非難した有名ロシア人の1人。現在、ロシア国内にはいない。