トランプ大統領、石破総理の続投を希望

参院選で大敗し、弱体化した石破政権に対して、トランプ政権が関税交渉の相手として見なさないのではないかとの懸念もあった。だが、チュー氏はむしろ、トランプ氏が石破政権との合意を急いだ可能性すらあるとみる。

「トランプ氏は、この合意が成立しなければ、石破茂首相が失脚することを理解していただろう。誰が首相になるのか分からないような日本の政治の不安定化は、米国にとっても不確実性が高く、好ましくない状況だった」

米国内では今、トランプ氏も、大きな手柄が必要な苦境に陥っている。数十人の未成年の少女を性的人身売買したとして起訴された資産家の捜査資料を、トランプ氏が非公開としたことに、岩盤支持層からも批判の声が相次いでいるからだ。

日本との合意を発表した22日にはトランプ氏は、フィリピンとの関税交渉の合意も発表。さらにインドネシアとの間で締結した貿易協定も立て続けに発表した。欧州連合（EU）やインドなどとの交渉の難航が伝わるなか、対日交渉での成果のアピールも、自身の信用回復に向けた一手として急がれた可能性がある。

急転直下の関税合意、トランプ氏に刺さったキーワードは「車とコメ」：朝日新聞

　トランプ米大統領は22日、「日本との大規模なディール（取引）を完了させた。おそらく史上最大のディールだ」と自らのSNSに投稿し、日米関税交渉の妥結を伝えた。あらゆる交渉の合意を、自らの手腕の誇示に使…

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