【静岡】浜名湖殺人事件の裁判 犯行時18歳の被告に懲役18年判決

去年２月、袋井市の高校２年生を車のトランクに監禁して浜名湖の湖畔に運び、暴行を加えたうえ、溺死させたとして、殺人などの罪に問われた当時１８歳の被告に、静岡地方裁判所浜松支部は「動機は死亡させて口封じをするためとしか考えられず、殺意があったと認められる」として懲役１８年の判決を言い渡しました。

当時１８歳で浜松市に住むフィリピン国籍の無職、グアルディアノ・マット・ジンロ被告（１９）は、去年２月、袋井市の高校生斉藤宇川さん（１７）を車のトランクに監禁して浜名湖の湖畔に運び、暴行を加えたうえ、川に転落させ溺死させたとして、殺人や傷害、監禁の罪に問われました。

これまでの裁判で検察は「暴行がばれないように口を封じる必要があると考え、被害者を転落させた」として懲役１９年を求刑し、弁護側は「殺意は認められない」として少年院による保護処分か懲役８年が相当だと主張していました。

１８日の判決で、静岡地方裁判所浜松支部の來司直美裁判長は、「重い意識障害の状態にあった被害者を水中に突き落とすのは死亡させる危険性が極めて高い行為だ。動機は死亡させて口封じをするためとしか考えられず、殺意があったと認められる」などと指摘しました。

そのうえで、「主体的、積極的に犯行に及んでいて、保護処分を許容しうる特段の事情は認められない」として懲役１８年を言い渡しました。

NHK07月18日　17時50分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20250718/3030028699.html