【青森】アプリで出会ったイケメン外国人から投資話、140万円被害　「ロマンス詐欺」青森県内でも

5/6(金) 8:45
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Web東奥

　異性との出会いを目的としたマッチングアプリなどで外国人を名乗る人物と知り合い、恋愛感情につけ込まれ架空の投資話で金をだまし取られる「ロマンス投資詐欺」の被害が青森県内でも増加傾向にある。県消費生活センターによると、2021年度の相談件数は12件（速報値）と20年度の6件から倍増。新型コロナウイルス禍でインターネットを介した非対面型の出会いのニーズが増えていることも一因とみられ、同センターは金銭絡みの誘いには注意が必要と呼びかけている。

　県内のある50代女性は昨年、マッチングアプリで16歳年下の不動産会社勤務の外国人男性と出会った。アプリ上で公開されていた本人の画像はイケメンそのもの。車を3台所有しており、慈善団体に寄付するなどお金に余裕がある様子だった。片言の日本語で、メッセージでやりとりしていた。

　次第に女性は「妻」と呼ばれるようになった。男性から外貨投資を勧められて紹介されたブローカーに総額140万円を振り込んだが、利益が出なかったためブローカーに返金を求めると「1週間以内に50万円振り込めば返金する」と指示された。女性は追加の50万円を用意できずに同センターに相談。その後、男性との連絡は途絶えたという。

　同センターによると、県内での被害は、初めて確認された19年度に3件。21年度までに計21件の相談があり、半数以上の11件で実際に金をだまし取られている。被害額が1件当たり平均370万円と他の詐欺被害に比べて高額になる傾向にあるといい、最大で1300万円支払ったケースがあった。

　被害に遭った男女の割合はほぼ同じで、年代別では50代が7件と最多。次いで30代6件で、中には80代からの相談もあった。

　同センター業務部の林博美次長は「恋愛感情を抱いて冷静な判断ができなくなって被害に遭い、被害額が大きいロマンス投資詐欺。相手とのやりとりでお金の話が出たら、必ず周囲に相談してほしい」と強調した。詐欺により現金が相手方に渡ってしまうと、被害回復はほぼ不可能という。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ccc3ef3c8648f11fe1c0713877d49a1796a99fb7