【裁判】のこぎりで夫殺害の妻、法廷で足を踏み鳴らし続ける　懲役8年の判決

夫の首をのこぎりで切りつけ殺害したとして、殺人罪に問われた神奈川県茅ヶ崎市、無職丸洋子被告（７６）に対する裁判員裁判で、
横浜地裁（景山太郎裁判長）は１７日、懲役８年（求刑・懲役１２年）の判決を言い渡した。

判決によると、丸被告は３月５日、自宅の布団で横になっていた夫の寿雄さん（当時８３歳）の首を切りつけるなどして失血死させた。

景山裁判長は、夫への恨みや嫌悪が動機の根底にあるものの、被告自身の体調が悪化するなか、寝室に閉じこもっている夫を残して逝けないと、将来を悲観したとも考えられると述べた。

ただ、被告が法廷で足を踏み鳴らすなどし続けたことを踏まえ、「謝罪の姿勢が見えない」と断じた。

閉廷前には、裁判員全員の思いだとして、「あなたに心の声を語ってほしかった。
自分の犯した罪と命の重さをかみしめて、これからの人生を送ってほしい」と被告に語りかけた。

2021/09/18 08:10
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210917-OYT1T50326/