【北京五輪】羽生結弦の挑戦、欧米メディアはどう伝えたか　「胸を張って靴を脱いだ」

2/10(木) 18:14
デイリースポーツ

羽生結弦の挑戦、欧米メディアはどう伝えたか　「胸を張って靴を脱いだ」
　演技前、両手を合わせて集中する羽生結弦（撮影・高部洋祐）
　「北京五輪・フィギュアスケート男子・フリー」（１０日、首都体育館）

　８日のＳＰで世界最高点をたたき出したネーサン・チェン（米国）が圧巻の演技で合計３３２・６０点をマークし、金メダルを獲得した。欧米メディアはチェン、そして、銀メダルの鍵山優真、銅メダルの宇野昌磨の偉業を伝える一方で、メダルこそ逃したが、世界初のクワッドアクセル（４回転半ジャンプ）に挑んだ羽生結弦を称えた。

　カナダのスポーツ専門局スポーツネット電子版は「五輪２大会王者のユヅル・ハニュウはわずかに表彰台に届かなかった。五輪史上初のクワッドアクセルに挑んだが、歴史的ジャンプは着氷できなかった」と記述。米スポーツ専門局ＥＳＰＮ電子版は「史上初のクワッドアクセルの成功でポイントを獲得したかったが、ジャンプを完成させることはできなかった」と記述した。

　男子スケーター９４年ぶりの大会３連覇と世界初の４回転半への挑戦。フランスのＡＦＰ通信電子版は「演技前のハニュウは明らかにナーバスになっていた」、「北京でやると断言してきた、だれも成功したことのないジャンプ、クワッドアクセルを試みた。しかし、彼は着氷に失敗し、転倒した。すぐに立ち上がったが、ふたたび転倒した」、「音楽が鳴りやむと落胆したように見えたが、２７歳のハニュウは観客の声援を受けながら胸を張って靴を脱いだ」などと、その一挙手一投足を詳報した。

　さらに演技後の記者会見ではチェンが「長きにわたってハニュウと同じリンクに立てることを光栄に思っています」、「僕の中では彼が史上最高のスケーターです」などとコメントしたことを紹介。羽生の存在の大きさを伝えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5147c770240d422e4f13b48c5addc0f53d3c8971