【兵庫】在留カード偽造か中国人２人逮捕

外国人が日本に滞在するために必要な在留カードを偽造していたとして、中国人の男女２人が出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。
警察は、自宅のアパートからパソコンやプリンターなどを押収していて、カードの偽造拠点だったとみて捜査を進めています。

逮捕されたのは、いずれも埼玉県川口市の無職、王黎容疑者（３３）と李春生容疑者（３７）です。
警察によりますと、２人はことし４月、李容疑者の自宅のアパートで在留カード１枚を偽造したとして出入国管理法違反の疑いが持たれています。
調べに対して李容疑者は否認し、王容疑者は「寝る間を惜しんで製造を続けた」などと容疑を認めているということです。
兵庫県警は、去年８月、神戸市内の携帯電話の販売店で偽造された運転免許証が使われる事件が起き、捜査を進め、ことし４月、埼玉県警と合同で李容疑者の自宅アパートを捜索して、偽造された在留カードや運転免許証、それに無地のカード、パソコンやプリンターを押収したということです。
警察によりますと、押収したパソコンを解析したところ、中国人やベトナム人などおよそ１８００件の氏名や住所のデータが保存されていたということで、警察は自宅アパートが製造拠点だったとみて、実態の解明を進めています。

【偽造在留カードの摘発最多】
在留カードは日本に３か月以上滞在する外国人に交付され、携帯が義務づけられているもので、名前や生年月日のほか在留資格や滞在できる期限などが記載されています。
警察庁によりますと、去年、在留カードを偽造したり、偽造された在留カードを所持したりしたなどとして全国で５７１人の外国人が摘発され、統計を取り始めた平成２５年以降、最も多くなりました。
内訳はベトナム人が２６０人で、次いで、中国人が２３９人、インドネシア人が４２人などとなっています。
警察によりますと、偽造された在留カードは主にＳＮＳで売買されていて、不法就労に使用されることも多いということで、警察などでは取締りを強化しています。

ＮＨＫ　07月28日　14時37分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200728/2020009098.html

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