【九州】福岡、佐賀、熊本、大分・・・爆発的感染拡大

新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織は11日、会合を開き、首都圏を中心に医療提供体制が非常に厳しくなっているとして
「もはや災害時に近い局面を迎えている」と強い危機感を示した。11日の新規感染者数は全国で1万5812人に上り、過去最多を更新した。

全国の新規感染者数は9日連続で1万人超。九州でも10日までの直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が
福岡、佐賀、熊本、大分、鹿児島の5県でステージ4（爆発的感染拡大）相当の「25人以上」を上回る厳しい状況となっていることについて、
「全国的にほぼ全ての地域で新規感染者数が急速に増加し、これまでに経験したことのない感染拡大だ」とした。

10日までの直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、沖縄が約248人、東京が約200人と2都県で200人を超え、神奈川、埼玉、千葉の3県が100人を超えた。

九州でも福岡約95人、熊本約44人、佐賀約32人、鹿児島約32人、大分約25人と、5県でステージ4相当になっている。

記者会見した座長の脇田隆字国立感染症研究所長は「福岡で増加すると、
その後九州全体につながっていくという可能性があるので、留意する必要がある」と指摘した。

国立感染症研究所の推計では、新規陽性者に占める感染力が強いデルタ株の割合は、
10日時点で東京は95％、福岡も94％など、全国的にほぼ8割以上になっているといい、従来株からほぼ置き換わったとみられる。
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