【トランプ大統領】カナダとの貿易交渉「打ち切り」 関税批判の広告に反発

【ワシントン時事】トランプ米大統領は２３日、自身のＳＮＳで「カナダとのすべての貿易交渉を打ち切る」と表明した。カナダ側が、自身が模範とするレーガン元大統領による発言を取り上げた「虚偽の広告を不正に使用した」と主張している。

カナダ・オンタリオ州政府のテレビ広告は、半導体を巡る日米貿易摩擦時の１９８７年にレーガン氏が実施したラジオ演説での発言を抜粋したもの。当時、米政権は日本に対抗する形で日本製のパソコンやカラーテレビなどに１００％の関税を課していた。

１分間の広告は「『輸入品に関税を』との呼び掛けは、米国の製品や雇用を守る愛国的な動きのように見えるが、うまくいくのは一時的だ」と指摘。「長期的には関税は米国の労働者と消費者に悪影響を及ぼし、他国からの報復や激しい貿易戦争の引き金になる」とトランプ政権を批判している。

時事通信 外経部2025年10月24日14時54分配信https://www.jiji.com/sp/article?k=2025102400696&g=int