「名張毒ぶどう酒事件」最高裁が再審認めずｗ　元死刑囚側の10度目の再審請求

「名張毒ぶどう酒事件」最高裁が再審認めず　元死刑囚側の10度目の再審請求

63年前に起きた「名張毒ぶどう酒事件」で、最高裁は元死刑囚側の再審開始を認めない決定をしました。

「名張毒ぶどう酒事件」は、1961年に三重県・名張市で毒物入りの「ぶどう酒」を飲んだ女性5人が死亡したもので、殺人などの罪で死刑判決が確定し、その後刑務所で病死した奥西勝元死刑囚の親族が無実を訴え裁判のやり直しを求めていました。

10度目となった今回の再審請求審では、犯行に使われたぶどう酒のビンについて、封をするために巻かれていた紙を鑑定したところ、2種類の糊が付着していることから、「何者かによって別の場所で開栓され、再度糊付けするなどして閉栓された」可能性などを弁護団が指摘し、真犯人は別人だと主張していました。

最高裁はきのう付けで、鑑定が「専門的知見に基づく科学的根拠を有する合理的なものとはいえない」としたこれまでの判断を維持し、「有罪認定に合理的な疑いを生ずる余地はない」として元死刑囚側の特別抗告を退けました。

この結果、再審の開始を認めない決定が確定します。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/969897