岐阜出身の大学生「いきなり23区に住むとパニックになる。八王子は緩い都会でちょうど良い」

　東京・八王子市にある岐阜県学生会館。首都圏の大学などに通う県出身、ゆかりのある学生が住む学生寮だ。
都心から離れた立地、他人との共同生活と聞くと若者は敬遠するとみる向きもあるかもしれない。
費用の安さという現実的なメリットがあるのは確かだが、同郷人同士のつながりや暮らしやすさなどを挙げる学生が多かった。
「当世学生気質」を聞いた。

　新宿駅から中央線で40分ほど、JR八王子駅にほど近い3階建ての建物。そこに約60人が住む。
学生代表の「寮長」加藤駿英さん（中央大3年、養老郡養老町出身）は「6万1千円で2食付いて光熱費などが
要らないのは大きい。親も安心」とまずは費用面の利点を語る。「新入生歓迎会などのイベントも魅力」という。
就職をサポートする行事もある。前寮長の栗田真一郎さん（東京都立大4年、本巣郡北方町出身）は
「同郷人と人間関係ができるのが大きい。名古屋で就職するので人脈を生かしたい」と話す。
「都心願望」については「急に23区内に住むとパニックになるかな。八王子くらいが緩い都会でちょうど良い」という。
女子学生の意見はどうか。大塚朝陽さん（中央大2年、岐阜市出身）は「大学やバイト先は都心で遠いが、
温かいご飯が待っているのは魅力。防犯面で安心感がある」と明かす。

　同会館は1960年に東京都国立市に誕生した。公益財団法人濃飛会が運営する。84年に現在地に移転。
この頃に多くの大学が多摩地区に移転したこともあり、中央、法政、東京都立など近隣の大学生が多くなった。
当初は男子のみだったが後に女子も受け入れた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f3936cdd53d72cafecefcecce3aab5b64d09fe69