「ハロウィーンで渋谷に来んな」　ソウル雑踏事故を受けて区が国内外に呼びかけ

ハロウィーンに来ないで――。東京都渋谷区は１２日、１０月３１日前後にハロウィーンのために渋谷駅周辺に訪れないよう、国内外に呼びかけていくと発表した。昨年１０月に韓国・ソウルの 梨泰院イテウォン で１５０人以上が死亡した雑踏事故を受けたもので、警察や鉄道各社などと協議して例年以上に厳しい街頭警備や交通規制も検討しているという。

渋谷のハロウィーンでは、２０１８年に酒に酔った若者らが軽トラックを横倒させて逮捕されるなどの混乱が発生。区は翌年にハロウィーン期間中の路上飲酒を禁止する条例を制定するなどの対策を講じてきた。

今年は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「５類」に引き下げられて初めてのハロウィーンとなる。区はコロナ禍前並みか、それ以上に人出が増えるとみて警戒している。

長谷部健区長は１２日の記者会見で「梨泰院と同様の事故がいつ起きてもおかしくない。街に来ないでほしいと発信することは非常につらいが、安全を第一に考えるとそう言わざるを得ない」と理解を求めた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230912-OYT1T50167/